手の甲のエイジングは光老化と痩せ
手の甲の細かいしわやキメの粗さは光老化や乾燥
手の甲は日焼け止めを塗っても、手を洗うたびに洗い流されてしまいますし、日焼けによるダメージを受けやすいです。皮膚自体も薄く乾燥しやすいですが、ハンドクリームでの保湿なども、ベタつきのせいで怠りがちになります。このように光老化や乾燥の影響が現れやすいのが手元です。日焼け止めだけでなく、手袋で日焼け対策をしっかりすると共に、光ダメージから肌を回復させる効果のあるレチノイド(ビタミンA)のスキンケアを取り入れるのも、小じわ予防には大切になってきます。
筋張った手の甲は組織の痩せが原因
手の甲は小じわやキメの粗さなど肌表面のエイジングサインも現れやすいですが、肌表面だけでなく、もっと深いところでも加齢変化は起こっています。肌の奥深くで徐々に骨や脂肪などの組織がやせてくると、ふっくらとした印象がなくなり、皮膚にたるみが生じたり、ゴツゴツとした筋張った印象が出現してきます。
痩せたボリュームを補ってふっくら若返り治療
日焼け対策やスキンケアをしっかり行うと、肌表面の色が白くなったり、うるおいを取り戻したりできますが、年齢を感じさせる一番の要因である手の甲のゴツゴツ感の改善にはつながりません。やせて減ってしまった組織のボリュームを補ってやるのが、ゴツゴツとした手元をふっくらと若々しくするための根本的な治療になります。当院ではヒアルロン酸製剤やエランセを用いた治療を行っています。
手の甲への注入治療でふっくらと
ヒアルロン酸注射またはエランセで若々しい手元に
手の甲への注入治療は、先の丸いカニューレと呼ばれる特殊な針を用いて行います。まず、局所麻酔を3、4箇所注射し、そこから針穴を開けてカニューレをゆっくり通していきます。カニューレを使って治療をするので、通常の針を使う場合よりもずっと痛みは少ないですし、内出血も出にくいです。慎重にカニューレを進めながら、ヒアルロン酸またはエランセを少量ずつ注入していき、手の甲に必要なボリュームを補います。ヒアルロン酸またはエランセのどちらが適しているかは、ボリュームの減り具合や望まれる仕上がりによって異なります。痩せが目立つ方の場合、エランセよりもボリュームをしっかり補えるヒアルロン酸製剤の方をおすすめすることが多いです。しかし、ふっくらさせるよりも、肌のコラーゲン生成をご希望される方なら、エランセの方が望まれる仕上がりに近いかもしれません。
治療料金
ヒアルロン酸注射(注入)(ボラックスXC、ボリューマXC、ボリフトXC、ボルベラXC) |
1cc ¥110,000- 麻酔代込み、カニューレ(鈍針)は別途 ¥3,300- |
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エランセ(コラーゲンブースト 注射) |
1cc ¥110,000- |
ダウンタイムについて施術の前にスタッフが必ず説明いたします。
ダウンタイムの詳細は、各ページ内に記載しておりますので、そちらでご確認ください。
手の甲のしわ・たるみ Q&A
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手の甲へのヒアルロン酸・エランセの注入治療に副作用やリスクはありますか?注入後、数日間浮腫(むくみ)、内出血などが生じることがあります。手の甲に限らずヒアルロン酸・エランセ注入の施術においては、非常に稀ではあるものの、血管塞栓による皮膚壊死などの合併症のリスクがあります。しかし、経験豊富で医師のもとで、慎重な手技操作を行えば、そのリスクはさらに低くなります。また、局所麻酔薬によるアレルギーも可能性としてはあります。
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手の甲へのヒアルロン酸・エランセの必要量は何ccくらいですか?手の甲の脂肪がどれくらい減っているかによって必要な注入量は変わります。痩せが軽度な方では、ヒアルロン酸・エランセ両方とも、片方1cc程度でも十分満足できます。しかし、脂肪の減りが多くて筋張っている方では、ヒアルロン酸が片方で2~3cc程度必要になります。エランセは溶解剤がないこともあり、通常は片方1ccずつで治療を開始します。いずれにしても、手の甲の施術面積はお顔よりも狭いので、比較的少ない量でも変化を感じやすいと思います。
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手の甲へのヒアルロン酸・エランセの効果持続期間はどれくらいですか?ヒアルロン酸製剤の種類によっても効果持続期間は異なりますが、ヒアルロン酸・エランセ共に、おおよそ2~3年間、効果の実感が続きます。初回治療後1年半から2年で、初回量の半分程度を追加注入される場合が多いです。