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エランセの成分

エランセは、PCL(ポリカプロラクトン)を主成分とする注入剤です。このPCLが30%と、基剤であるCMC(カルボキシメチルセルロース)が70%の割合で配合されている皮膚充填剤になります。欧州CEマークと米国FDAを取得しており、その高い安全性と、効果の持続性から世界中で注目されています。

エランセの作用・効果

エランセ(ELLANSÉ)はコラーゲンブースターとも呼ばれ、注入部の周囲にコラーゲン新生を促し、肌がキメ細かくなったり、小じわやハリを改善する効果が期待できます。当院で用いているエランセM2年半〜3年ほどで完全に吸収されますが、製剤が吸収された後も、約40%はご自身のコラーゲンに置き換わり残ると言われています。このようにハリツヤ・小じわ改善の効果が長く保たれるという特徴があります。

エランセで解決できるお悩み

目じりのしわ・目の下のしわ

目元はお顔の他の部位に比べ皮膚が薄く、まばたきや表情の動きにより、皮膚の曲げ伸ばしも頻繁に行われて、しわが刻まれやすい部位です。ボトックスだけでなく、エランセを併用してコラーゲンを増やしてやると効果的です。

目の下のくま

目の下のくまの中でも、青ぐまや影ぐま(たるみぐま)にはエランセが効果的なことも多くあります。ヒアルロン酸注入との使い分けで、くま改善を図ります。

目元のたるみ

目の下のたるみには、ヒアルロン酸注入で骨の上からしっかりと持ち上げて、エランセで肌のコラーゲンを増やしてやると、満足いく結果を得やすいです。

おでこ(額)のしわ

おでこ(額)のしわには、ボトックスが広く知られていますが、場合によってはエランセやヒアルロン酸注入を使い分けると、より満足度の高い治療結果となるでしょう。

頬のたるみ・ほうれい線

エランセにはコラーゲンを増やす効果がありますので、目の下や口周りなど、肌が薄くてハリが欲しい部位にエランセを使用して、肌の質感改善を図ることがあります。

首のしわ・たるみ

首の刻まれじわを底から持ち上げるようにエランセやヒアルロン酸などの注入剤を使用し、しわの改善を期待します。

手の甲のしわ・たるみ

手の甲の肌は日焼けしやすく、光老化の影響が出やすい部位です。また、年齢と共に脂肪も減って痩せてきます。エランセやヒアルロン酸などの注入剤を用いて、手の甲の若返りを目指します。

男性のしわ・たるみ

日焼けによる長年のダメージにより、肌の質感は徐々に損なわれて、小じわが目立ってきます。エランセのコラーゲン生成効果により、自然な肌のハリ艶を回復させることができます。

エランセのデメリットや注意点は?

エランセは外科手術で用いられる溶ける糸の成分から作られている製剤であり、最終的に完全に体内で吸収されます。その安全性は高く評価されており、欧州CEマークを取得、また米国FDAにも承認されています。

このように優れた製剤であるエランセですが、注意すべき点ももちろんあります。それは溶解剤がないことです。最終的には完全に吸収されて体内に異物として残ることはありませんが、注入直後に溶かすことは出来ません。ですので、溶かす必要が生じないような注入法をとることが大切です。具体的には、注入量は極少量ずつに留めて、薄く塗り広げるような注入法が適しており、1ccの注入でもかなり時間をかけて行う丁寧な手技が求められます。

エランセの合併症・リスクは?

エランセに限らず、フィラー注入(ヒアルロン酸など皮膚充填剤の治療)での重篤な合併症のひとつが血管塞栓です。血管塞栓とはフィラーが血管内に誤注入されたことにより血管が詰まってしまい、皮膚が壊死したり、視力障害が生じる合併症のことを指します。エランセの場合、ヒアルロン酸と違い、溶解剤がありません。血管への誤注入を避けるべく、最大限の慎重さが求められます。

エランセの適している部位は?

エランセ注入の効果的な部位としては、額、目の下〜頬の高い位置、口周りの小じわが挙げられますが、ハリツヤ・小じわを改善したい部位には大抵の部分で施術可能です。当院でエランセの使用頻度が高い部位は、額と目の下〜頬の高い位置です。エランセの良さは、肌に光が集まるような艶が生まれることです。額や目の下など、メイクでハイライトを入れたいような部位への注入は満足度も高く、リピートされる方も多いです。

おでこ(額)へのエランセ

おでこ(額)のシワと言えば前頭筋の動きによってできる表情ジワで、ボトックスが一番に思い浮かびますが、実はエランセも治療の選択肢として優れています。額にボトックスを打つと、まぶたが重くなるなど困った症状が出やすい方は、エランセやヒアルロン酸も良い選択肢になります。

目の下へのエランセ

青グマ、ちりめんじわ、ゴルゴラインの改善で良い結果を得ています。ご自身のコラーゲンを増やせる治療になりますので、これまで治療が難しかった目の下の小じわ改善や青グマの軽減も可能です。ただし、骨の減りが進んでいる場合は、エランセ単独ではボリュームを補う効果は弱いので、ボリューム補正に適しているヒアルロン酸注入との併用治療が大切です。

ニキビ痕治療(サブシジョン)でのエランセ

ニキビ痕の凹みは萎縮性瘢痕(いしゅくせいはんこん)といい、お化粧でもカバーが難しいのでお悩みの方も多くいらっしゃいます。サブシジョンという治療は、まず萎縮性瘢痕の凹みの下にある線維性組織をカニューレで剥がしていきます。そして、組織を剥がしたところにエランセを薄く広げるように注入します。これにより、線維の癒着が剥がれて、皮膚を下に引っ張る力が緩まり凹みが減りますし、エランセによるコラーゲン増生効果により、更なる凹みの改善を期待できます。

エランセの経過は?

注入治療というと、直後が一番良くて徐々に効果が薄れていくという理解をされている方が多いのではないかと思います。しかし、エランセはご自身のコラーゲン増生を促し、皮膚の構造から変化させていくというリモデリング作用(再構築作用)が期待される製剤ですので、注入直後よりも2、3ヶ月後のコラーゲン増生が始まった時期以降の方が効果実感は大きくなります。当院で用いているエランセMは2年半〜3年ほどで完全に吸収されますが、製剤が吸収された後も増えたコラーゲンは残りますので、効果持続期間は長い製剤です。

エランセの治療間隔は?

エランセの治療間隔はケースバイケースではありますが、当院での平均的な追加注入のタイミングとしては、初回注入で充分量(両目の下で1cc、額で1~2cc、両頬で2cc程度)を使用した場合は1~2年後に追加注入される方が多い印象です。追加注入のタイミングはかなり個人差がありますので、お話をお伺いして最適な治療ペースをお伝えしています。

治療料金

ダウンタイム
施術によっては、施術後に腫れや赤みなどの反応が見られる場合があります。
ダウンタイムについて施術の前にスタッフが必ず説明いたします。
ダウンタイムの詳細は、各ページ内に記載しておりますので、そちらでご確認ください。

エランセ Q&A

  • 痛みはありますか?
    注入による施術ですので、針を刺す痛みはあります。エランセの注入は、細い筒状の先端が丸いカニューレ(鈍針)を用いて、1箇所の針穴から扇状に皮下へ広げるように注入していきます。局所麻酔を用いますので、徐々に鋭い痛みはなくなり、押されるような違和感や鈍痛のみになります。
  • エランセにダウンタイムはありますか?
    針を使った治療ですので、内出血は起こることがあります。内出血は消退するまでに1、2週間かかります。また、局所麻酔薬の水分が吸収されるまでの数日間は、目の下など皮膚の薄い部位では浮腫(むくみ)が見られますが、自然に消えます。ただし、稀ですが、体質によっては浮腫が長引く方もいらっしゃいます。
  • 副作用はありませんか?
    エランセは、手術で使用される医療用の溶ける糸を成分として作られているため、人体に害はなく、アレルギーの心配もほぼありません。しかし、局所麻酔薬と混合して使用するので、局所麻酔薬の成分にアレルギーをお持ちの方は、アナフィラキシーなど重篤なアレルギーが発生する可能性は稀ながらあります。
  • エランセの施術は難しいのですか?
    エランセの手技自体はそこまで難しいものではありません。しかし、溶解剤がないことから、慎重で丁寧な注入姿勢が求められます。当院では、少量ずつ広くまんべんなく注入していくこと、血管塞栓には細心の注意を払うことなど、基本に忠実に時間をかけて注入しています。
  • ヒアルロン酸のように注入後に溶かして元に戻せますか?
    残念ながら、エランセを溶解する薬剤はありませんので、自然に吸収されるのを待つことになります。注入治療が初めての方、溶かせないことに不安を感じる方は、積極的にオススメしていません。
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