表情じわを減らしたり、エラのボトックスで起きる合併症には、開眼障害・頭痛、眉毛の位置が下がる、まぶたが下がるなどが知られています。
しかし、その原因はボトックスの効きすぎと、ボトックスが他の筋肉にも効いてしまったの2つに大きく分けることができます。
効きすぎによる合併症で多いのは額のボトックスです。
額ボトックスが効きすぎると、眉を上に挙げる筋肉である前頭筋が動きにくくなります。これにより頭重感や瞼の開けにくさなどの不快な感じが続きます。適切なボトックスの量は個人差があるので、初回は特に慎重に注入量を決める必要があります。
他の筋肉にも効いてしまう例としては、咬筋(こうきん)ボトックスであります。
咬筋ボトックスは、エラの縮小や小顔注射としても知られているエラボトックスのことです。
ボトックスを咬筋の深い層に注入するのが大切ですが、誤って咬筋浅層や前方まで注入をしてしまうと、笑筋という笑ったときに口角を上げる筋肉にまでボトックスが広がってしまうことがあります。すると、笑顔の時に口角が下がってしまい、3、4ヶ月はこの状態が続きますので大変困る合併症になります。
また、眉間ボトックスの注入時にも他の筋肉にも効いてしまう可能性があります。
ボトックス注入時にキチンと指でブロックしないと、上眼瞼挙筋という瞼を上げる筋肉に効いてしまうことが稀にあるんです。(下記写真参照)
効きすぎや他の筋への拡散が起きると、ボトックスの効果が弱くなるまで治らないので非常に困りますよね。
効きが弱いのは追加すれば良いだけですし、左右差などのバランス調整も可能ですが、ボトックスが効いてしまったのはどうしようもなく、効果が切れるまで待つしかないので、効きすぎ&拡散は何としてでも防ぐ気持ちで注入しています。
ボトックスは量が多い方がお得ではないです!
また、ボトックスの必要量や筋肉のバランスなどの情報量が増えれば増える程、施術者にとっては的確な調整ができますので、
1回目より2回目、2回目より3回目も方が上手く効果を出せるようになります。
ですので…
「ボトックスはこの先生!」と決めてお任せするのをオススメします。
調整にこまめに通える距離にある、信頼できるドクターを見つけてくださいね。
宝物のMy 施術記録⤵︎⤵︎⤵︎
施術毎に前回の記録を見直します。
当院ではボトックス後は1カ月の無料調整期間を設けており、効きが弱い方も、上手く効いている方も、ほとんどの方が診せに来てくださっています。わざわざ足をお運びいただいて恐縮なのですが、大変ありがたいことです。その一つ一つが私の学びになり、これからのボトックス注入の精度を高める糧となっています。
何年も治療をしていても、ボトックスの繊細さ、奥深さに興味が尽きることがなく、これからも探求していきたいです。ボトックスの魅力をもっと広めていけたらと思っています。
ボトックスは、シワ取りとして認識されがちですが、ボトックスの本質はそこではないのです。よろしければぜひ下記のブログにも目を通していただけますと嬉しいです。
→シワ取りだけではない!ボトックスの本来の目的についてはこちら
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