巷ではコロナウイルスが流行って、イベントが中止になったり、学校が休校になったりしておりますが、今のところ当院は平常通りです。
はだいろはは待合でお待ちいただくこともなく、個室にお通しし、そこでカウンセリング・診察・施術・メイク直し・会計まで全て完結しますので、こういった人混みを避けたい時期にも比較的心配なくお過ごしいただけるかと思います。
世間が皆マスクをしているなら、このタイミングでレーザーをしたいというご相談も連日いただいてまして、皆さまたくましいです〜〜〜😝
というわけで、今回は美容治療の基本のキである『しみ治療』についておさらいしたいと思います。
一般的にしみと呼ばれているものの中には、
老人性色素斑
加齢・紫外線の影響でできる茶色いシミ
そばかす(雀卵斑)
遺伝的に発生することが多く、鼻を中心に両頬へ点在する小さな褐色斑
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
両頬、小鼻などにできる、灰褐色に見える斑点状の色素斑で、アザの一種
肝斑
頬骨あたりに左右対称に出来る、輪郭がハッキリしないモヤッとした褐色斑
これら4つが一般的に『しみ』と呼ばれることが多く、一人の人に何種類も混在していることも良くあります。
これらは治療法が異なるので、治療前に鑑別しておくことが大切です。
鑑別のために大いに役立ってくれているのが、肌撮影装置です。
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両頬に褐色斑がある方の肌撮影をしてみると…
UV写真ではよりメラニン色素の分布や形状がハッキリしますので、この方の場合はADMが主で、老人性色素斑と肝斑が軽度みられることがわかりました。
ADMも老人性色素斑も、レーザー治療が適応になるのですが、治癒過程や必要な治療回数が異なります。その辺りも的確にお話しできるので、患者さんに治療の経過を具体的にお伝え出来て、カウンセリングがスムーズです。
ADMの場合は、メラニン色素が表皮ではなく真皮にあるので、光治療(フォトフェイシャルIPL)は効果がありません。
当院へお越しになる方にも、IPLを何度も受けたけれども『しみ』が薄くならなかったのでレーザーでも無理ではないかとおっしゃる方がいますが、「それは『しみ』ではなくADMなのでIPLは効かなかったのですよ。」と説明しますと納得いただけるようです。
実際に画像を見ながら説明できるこの肌撮影ツールは、納得いただける説明を大切にしているはだいろはには無くてはならないものです。
美容治療の入り口である『しみ治療』ですが、何年やってもまだまだ改良していきたいところがあり、決してまだ満足できていないです!
これからも現状維持ではなく、より良い治療を模索していきたいと思っています。
美容皮膚科医に限らず、医師にとって経験こそが何よりの財産です。
どんなに教科書や論文を読んでも、経験数があって初めて見えてくることが多いので、沢山の方がご自身の大切なお肌を委ねていただけることは本当に有難く感じております。
これからもはだいろはをよろしくお願いいたします🤲