目元のくま治療
目の下のくまには、手術しかない?
目の下のくまは、疲れた印象や寂しげな印象を与えがちです。しかし、くまの治療と言うと、眼窩脂肪を除去するような手術を指すことが一般的です。そのため、手術まではやりたくないという方の場合、諦めるしかないと思っていらっしゃるかもしれません。
目の下のくまが注射で良くなることも
当院では、ヒアルロン酸注入とエランセの併用により、目の下のクマ、小ジワ、ゴルゴラインを改善する注入治療を行なっています。疲れた印象や寂しげな印象が出ている方を若々しく元気に見せることができる治療です。目の下のクマにも様々な原因がありますので、全てが注射による治療で改善できるわけではないですが、注入治療が適しているタイプというのもあります。
注射による目の下のくま治療
注入治療で改善しやすいのは?
注入治療で改善しやすい方の特徴としては、negative vectorという目の下〜頬の骨格が小さめで、黒目の表面よりも頬のトップが奥に引っ込んでいるタイプが挙げられます。
このように頬の骨(写真の緑色の部分)が小さめの方は、20代前半など若いうちから目の下のクマが気になられたり、平坦な頬がお悩みだったりします。
もちろん症状が進んでしまって、目の下の脂肪の出っぱり(いわゆる目袋)がかなり目立つような時は手術が最善かもしれません。しかし、そこまでではないようなまだ20代30代の方は、注射による治療でも十分効果が出ることも多いです。もしくは、ダウンタイムがとれないので手術を避けたいという方も、注入治療なら誰にも気づかれることなく改善を計れるかもしれません。
ヒアルロン酸とエランセ、それぞれの役割と使い分け
使う製剤はヒアルロン酸とエランセですが、それぞれに特徴的な役割があります。
ヒアルロン酸は、小さめな頬の骨の代わりとしてボリュームを出すのに使用したり、頬や目の周りにある靭帯(じんたい)を補強したりするのに使います。1カ所に注入するわけではなく、様々な部位に分けて入れていきます。
エランセはご自身のコラーゲン産生を促すコラーゲンブースターとして使用しています。目の下の皮膚や皮下脂肪は薄いです。そこにエランセを点状に細かく注入することで、薄くてちりめんじわが目立つ状態からハリや艶のある状態に変わっていきます。
注射によるくま治療の実際
注入治療によるくま改善効果
ヒアルロン酸とエランセの組み合わせ治療を行った患者さんのお写真です。
この方は目の下に加えて、額やほうれい線、顎周りにも注入しています。目の下〜頬にかけてのボリュームの減りが補われて、頬の凹みがふっくらしましたね。
また、目の周囲にある靭帯(じんたい)という組織を支えて脂肪を引っ張り上げるような注入も行っています。それにより、目の下の脂肪突出も目立たなくなりました。
(左:治療前 右:治療後)
合併症:アナフィラキシー、感染、遅発性アレルギー、血流障害など
ダウンタイム:内出血、浮腫、凹凸など
使用製剤:ヒアルロン酸7cc(ボリューマXC 6cc, ボリフトXC 1cc), エランセ 1cc
※この治療の後、更にお顔全体に追加注入しています。
料金:ヒアルロン酸7cc以上の場合 1ccあたり¥77,000-, エランセ 1cc ¥110,000-
※麻酔代込み、カニューレ(鈍針)は別途 ¥3,300-
注入治療の経過や効果持続期間
注射によるくま治療は、ダウンタイムが少なくて楽だと喜ばれます。その一方で、効果の持続期間が短いのではとの心配をよくお聞きします。ヒアルロン酸製剤は、用いる製剤や量により、効果持続期間は異なりますが、平均的には初回治療から1年半〜2年後に追加注入をして減った分を補充されることが多いです。エランセのコラーゲン産生効果は、もっと細く長く続きます。注入後数ヶ月経ったあたりから、ハリや艶が増してきて、その後2年、3年と、自然な変化ながらも、良い状態を維持できます。大抵の方が予想されるよりも、長い期間に渡り、効果の持続が楽しめます。
注射による治療は医師の技術が大切
ヒアルロン酸やエランセの注入は、もちろん合併症のリスクも考えないといけない治療です。決してリスクを理解しないまま気軽に受けて良いものではありません。血管に製剤が詰まってしまい、血流障害が起こると、皮膚の壊死や視力障害など取り返しのつかないことも起きる可能性があります。治療によるデメリットやリスクについても事前に確かめてから受けましょう。
しかし、目の下はかなり印象が大きく変わる部分ですし、お悩みの方は検討する価値はあると思います。目の下だけに限らず、注入治療は繊細な技術が要求されます。医師により大きく結果が変わってくる可能性がありますので、治療先は慎重に決定してくださいね。
当院は、注入によるたるみ改善を得意とする美容クリニックです。
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