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ヒアルロン酸注入治療の合併症と、それでもヒアルロン酸注入が必要な訳

おはようございます。

箕面は雨の朝です。

昔、高校生の頃、洋楽で英語の勉強をとCarpenters をよく聴いていたのですが、『Rainy Days And Mondays(雨の日と月曜日は)』という曲がありまして。

学生の時は月曜日が大嫌いでした。

雨の日と月曜日…それが『雨の月曜日』だとさらに憂鬱に。

でも、今は月曜日は休診で、子供たちは学校でいないし、雨の月曜日も良いものだなと 笑

立場変われば感じ方はコロリと変わる 笑

 

 

 

さて、先週は臨時休診にご協力ありがとうございました。

 

私とスタッフは名古屋へ注入治療の勉強に行って参りました。

 

名古屋の注入治療に特化したラベールミラクリニックにて、院長の新井先生が院内セミナーをされるとのことで、私も参加させていただきました。

 

新井先生は日々の診療の傍ら、Dr.向けのセミナーも頻繁に開催されていて、安全で効果的なヒアルロン酸注入治療の普及に尽力されています。

 

個人で開業していますと、医師は私一人ですので、意識的に知識や技術をブラッシュアップしていく為に外に出ていかないと古い知識のまま停滞してしまいます。

 

コロナ禍でありとあらゆるセミナーはweb開催になって、それはとても便利でしたが、注入手技に関する勉強は実際の目で見ないと分かりずらいこともありますので、久々の生セミナーにワクワクドキドキでした。

 

セミナー内容は専門的な内容ですので割愛いたしますが、印象的だったことを一つご紹介しますね。

 

それは…

新井先生がおっしゃっていた「これで人生終わってしまうかもしれないと思って注入している。」という言葉が、私が普段思っているのと同じであったこと。

 

ヒアルロン酸注入で絶対起こしてはならない合併症があります。

 

それは血管塞栓!!!

 

血管内にヒアルロン酸を注入してしまうことによって、血流が途絶し、皮膚壊死などの重篤な副作用を起こすことが稀ですがあり得ます。

 

それを防ぐには、顔面解剖を熟知することも大切ですが、決してそれだけでは防げません。

 

なぜなら人間の血管走行というのは、教科書通りではなくイレギュラーが多いからです。

 

動脈が走っている危険な部位というのは挙げることが出来ますが、ここは絶対安全と言い切れる領域はありません。

 

ですので、顔面解剖を頭に入れてある程度の危険予測はしつつも、それに加えて、一刺し毎に逆血確認(注射器の中に血が返ってくるかのチェック)、必要に応じてカニューレ(鈍針)の使用、注入部位の観察、溶解剤(ヒアルロニダーゼの準備)など出来うる限りの対策を取っています。

 

また、経験に基づいた野生の勘(?)みたいなものも最大限活用したいので、勘が鈍らないよう自分自身のコンディションにも気を配っています。

 

注入前には満腹にも空腹にもならないよう食事のタイミングにも気をつけていますし、バタバタと忙しくしている流れで注入治療に入る時はコーヒーブレイクを取って気持ちを鎮めてから行うようにしています。

 

美容皮膚科医としてヒアルロン酸注入を開始してもう7年目になりますが、今も毎回緊張します。そして、この緊張感こそが私が今までずっと合併症を起こさずやって来れた結果に繋がっている気がして、この緊張感が無くなることを恐れています。

 

 

でも、私もごく普通の自分に甘い人間ですから、気がふと緩むときもあるんですね。

 

注入治療に入る時にも他の考え事が気になってしまうことも正直あります。

 

そんな時に私が自分に対して心の中で行っている儀式が、子供や犬の顔を思い浮かべて、ここで重篤な合併症を起こしたら、大切なあの子たちを不幸にするのか…と想像することです。

 

この想像をしますと一瞬で気の緩みも引き締まります。

 

人間というのは利己的な生き物ですから、自分へのデメリットを思い浮かべるのが一番効きますね 笑

 

そんな隠れた私の注入前儀式を、ご経験豊富な新井先生も同じようにやっておられるんだと知って何だか嬉しくなりました。それと共に、やはりそれくらい緊張感を持って当たらないといけない手技だと再確認しました。

 

 

一番左がラベールミラクリニック新井先生。

セミナーに参加された他のDr.と共に、お約束の腕組みポーズで。

背の順で並んだので一番端にちょこっといるのが私です 笑

 

 

ここまで、ヒアルロン酸注入の合併症の怖さについてお話しましたが、「なぜ合併症のリスクを冒してまでヒアルロン酸注入治療をする必要があるのか?」についても触れておきたいと思います。

 

ヒアルロン酸注入治療の一番大きな役割は、減った骨を補うことです。

 

しわ・たるみ治療には、手術、スレッド(糸)、HIFU(ハイフ)など色々ありますが、ヒアルロン酸注入でしか出来ないのが、年齢と共に萎縮した骨のボリュームを補うことなのです。

 

 

そして、この骨萎縮こそがたるみを引き起こす主な原因です。

 

 

骨萎縮・靭帯の緩み・筋膜の緩みなどが、たるみの原因として挙げられますが、この中でも骨萎縮が目立つタイプの方は、ヒアルロン酸注入で骨のボリュームを取り戻す以外に効果的な方法がないのが現状です。

 

反対に、骨萎縮が少ない方(とは言っても皆ありますが)の場合は、他の治療でも効果を感じやすいです。

 

残念ながら骨の減りが大きい方は、ヒアルロン酸注入無しに大きな改善をするのは難しいので、注射が苦手とおっしゃっている場合でもヒアルロン酸治療のお話をさせていただくことも多いです。

 

「私、注射は苦手って言ってるのに、この先生はヒアルロン酸注入の話してくるなんて!」と思われているかなと心配ながらも、それでしか効果を望めない場合はついついヒアルロン酸注入の必要性を熱弁してしまう私です。

 

せっかく来院されたからには、効果を実感できる治療をして帰ってほしいので、「HIFUでたるみ改善したいです。注射はイヤです。」「はい、わかりました。じゃあ、HIFUでどうぞ。」というわけにはいかないのです。

 

別に私が注射好きだからヒアルロン酸注入を推しているわけではないのですよ 笑

 

骨萎縮が少なくて、脂肪細胞排出のみで効果が出そうな方は、「先にHIFUハイフしましょう!」とウルトラセルQプラスを推します。

 

たるみ治療といっても、その原因を見極めて個々に必要な治療プランを立ててアドバイスしていますので、ご理解いただけますと幸いです。

 

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