こんにちは😃
先日ヒアルロン酸注入中の自分の動きを一つ一つ確認していたら新発見がありました。
それは…カニューレ(鈍針)の先端を進めているとき…
何と‼️ 私、目を瞑っていました 笑
目を瞑っているのはカニューレの先端を進めているときだけで、決してヒアルロン酸を注入しているときに目を瞑っているわけではないのでご安心ください。しっかり目を見開いてアスピレーション(逆血確認)して、皮膚の色も観察して血管塞栓が起きないか見てますよっ!
多分ね…視覚から入ってくる情報を遮断して、指先の感触に集中したいから無意識に瞑るんでしょうね。
ヒアルロン酸注入って注射でしょ❓どれだけ真剣やねん❗️
と、不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かにヒアルロン酸注入は注射です。
でも、静脈注射や皮下注射、筋肉注射とは全く違います。
静脈注射なら静脈内に針先を入れることができたら、そこに薬液を流すだけですし、皮下&筋肉注射は血管内に入れなくてもよいので更にスピーディーです。
しかし、ヒアルロン酸注入は
お顔の…
どの部位に
どの層に
どの製剤を
どれくらいの量
入れたら効果的なたるみ改善や輪郭改善ができるのかを考えながら、0.025~0.1ccという僅かな量ずつ注入していきます。それも血管塞栓を起こさないように気を付けながら。
通常の皮下注射をクレパスで描く絵に例えるなら、ヒアルロン酸注入の注射は点描画を描くようなものかもしれません。
とても集中力が入ります。
気力も体力もフル充電の状態じゃないと、安全で効果の高い治療は出来ないです。事実、体調がイマイチと予想されるようなとき(例えばワクチン接種後の副反応が残っている時期)は注入治療の予約を取らないようにしていました。
ヒアルロン酸注入自体はもう7、8年やっていますが、今でも注入前は色々シュミレーションしたり落ち着きませんし、注入後はクッタクタのボロ雑巾になっています😂
どうしてヒアルロン酸注入はそんなに神経を消耗するのかと言いますと…
それは見えないからです😢
逆に、見えさえすれば簡単な手技と言えるようになるかもしれません。
カニューレの先端から指に僅かに伝わる振動や抵抗を感じ取りながら、頭に入っている顔面解剖をイメージして「今は脂肪層だな。この隔壁は越えよう。」などと判断しているわけなんです。
皮膚表面からは触診でせいぜい骨のラインを追えるくらいで何も見えないのですが、奥には下の写真のように、複雑に脂肪や筋が配置されていたり、動脈も無数に走っています。
そこをブラインドで(見えない状態で)探るわけですから…そりゃ真剣勝負ですよ😎
「ここは脂肪層、次もまだ筋か…もう一層下に行こう。」というのをブラインドで、針先の僅かな感触だけを頼りにやるわけですから、どうしても集中力が必要になります。
針をプスッっと刺して、チューッとヒアルロン酸を注入するだけでは、適切な部位に注入できないので効果も出ないし、何より血管塞栓などの大変な合併症を引き起こしてしまいます。
それは目を瞑って車を運転するのと同じようなものです。
怖過ぎですよね❗️
絶対ぶつかるし、人を轢いてしまいますから、僅かな距離でもしようとは思わないでしょう💦
本日も最後までお読みいただきありがとうございました🙇♀️
「ヒアルロン酸注入ってそんな風な施術なんだ〜。」とイメージを持っていただけましたら嬉しいです😊
そして、いつかご自身がヒアルロン酸注入を受けられる際には、しっかりと安全運転をしてくれるDr. を選んで施術をしてもらってくださいね❣️
怖い話ばかりしてヒアルロン酸注入の良さに触れられませんでしたが、細心の注意を払って施術すればとても良い治療であることを最後に申し添えておきます😅
安全で効果の高いヒアルロン酸注入治療がもっともっと広まりますように❤️