今日はしみ治療のお話です。
これが光老化により発生するしみ(老人性色素斑)です。
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しみと一般的に呼ばれているものには、肝斑やADM(後天性真皮メラノサイトーシス)も含まれていルことが多いですが、それぞれ治療法が異なりますので、今日は老人性色素斑についてのお話をします。
しみ治療には
①レーザー治療
②IPL光治療
③ハイドロキノン+トレチノイン外用
などがありますが、メリットとデメリットを鑑みて総合1位は①のレーザー治療でしょうね。
ただ②にも③にも良い点がありまして、捨てがたいアイテムではあります。
②の良い点はテープ不要なので、細かいしみが散在している場合には良い選択肢ですし、しみ以外にもコラーゲンの生成を促すなど美肌効果もあります。ただ効果が出るしみは一部の表在性のしみに限られるのが残念な点です。
③はレーザーやIPL光治療では効果が出づらい薄いしみにも有効です。ただトレチノインによる皮剥けや赤味の副反応が辛い点です。しかし、トレチノインでターンオーバーを促した後のお肌はまさにむき卵のような美肌ですので捨てがたい選択肢です。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、ゼオスキンヘルスのセラピューティックプログラムはこれを利用したものです。
しみのない美肌を手に入れるために時間も費用も惜しまないわという方でしたら、①②③全部オススメです。
その場合は、②を1、2回して表面にあるしみを取る→残ったしみを①で治療→③で色素沈着やら細かく薄いしみまで根絶し、完璧な透明美肌にという順番が良いと思います。
脱線しましたが、レーザー治療に話を戻しますね。
レーザー治療で一番大事なのは
1回でしみを取り切ること?
炎症後の色素沈着を残さないこと?
どちらでしょうか、、、もちろん両方実現できるのが一番なわけですけれども、治療前にどちらに比重を置くかは医師と相談して決めておいた方が良いと思います。
ピコレーザーなど最新の機器も出てますが、肌質もありますし万能ではありませんので炎症後色素沈着はピコレーザーを使っても出る場合も多々あります。
例えば、、、遠方にお住まいでクリニックにはそうそう通えないという方でしたら、色素沈着が多少出ても1回の照射で取りきれるような出力で施術するのが良いでしょうし。
クリニックには毎月通えるけれども、人前に出る仕事だからテープ保護やら色素沈着は困るという方は、フラクショナル照射でダメージを最小限にしてテープ不要、色素沈着もほぼなしを選択するのが良いと思います。
先日も他院でしみのレーザー治療を受けられた後の患者様が来られたのですが、ものの見事な炎症後色素沈着が出来ていたにも関わらず「しみをレーザー治療したんですが、取れなくって。もう一度レーザーをお願いしようかと。」とご相談に来られました。
患者様のお話によると、前医では肌ダメージがあるであろうQスイッチアレキサンドライトレーザーで照射をしたにも関わらずテープ保護の指示がなかったとのこと。
ん〜〜道理で見事な色素沈着ができるわけだ、、、
それに、炎症後色素沈着についての説明を受けていないと。
(オーーマイガッ!!!と心の声)
結局、現在は炎症後の色素沈着が出ている状態と説明し、現時点ではこれ以上レーザー照射を重ねてはいけないことを説明し納得していただきました。
ひたすら擦らず待つ毎日が最低半年。
患者様はため息をつきながら帰られました。
しみ治療を受ける前に、あなたにとって一番大事なのは
1回でしみを取り切ること?
炎症後の色素沈着を残さないこと?
それを考えて、優先順位をつけて医師にご相談くださいませ。
たかがしみ治療、されどしみ治療です。
値段だけで決めると後悔することも多いので慎重にご検討くださいね。
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きれいな肌に育てる美容皮ふ科
はだいろはクリニック
院長 井上礼奈