CASE
お顔全体のたるみが気になるとのことで、2年以上前からご相談いただいておりました。注入治療に対し、当初は不安があるとのことで、まずはシミ治療からスタートされていました。しかし、肌表面がキレイになりますと、たるみも良くしたいとのお気持ちが再度出て来られまして、2年以上の年月をかけて熟慮された結果、ヒアルロン酸とエランセによる注入治療に踏み切られました。
ダウンタイム
皮下出血、腫れ、浮腫、紅斑、凹凸など
リスク
血管内注入による血行障害、アレルギー、細菌感染、遅発性結節など

目の下のくまやたるみでお悩みの方はたくさんいらっしゃいます。

治療手段としては手術が一般的で、皮下出血による青あざが何週間も目立ったり、腫れが強く出たりしますので、ダウンタイムを気にされる場合は、なかなか治療に踏み切れないというお声もよく耳にします。

このように、外科治療までしたくない方には打つ手がないという状況が近年まで続いていました。

しかし、近年ヒアルロン酸製剤の進化や注入技術の進歩により、注射による治療でかなり改善を見込めることも増えてきました。手術までは出来ないけれども、今よりは目元の段差を目立たないようにして、疲れた感じや老けた印象を取り去って、明るいお顔に戻したいというニーズにお応えできるようになったのは非常に喜ばしいことです。

目の下の注入治療は技術的にも難易度が高いため、治療をしているクリニック自体が少なく、遠方からのご相談も多くあります。

目の下のくまやたるみが生じる原因を見ていきますと、下記の図のような変化が起きています。この加齢変化を、主にヒアルロン酸を用いて、40代から30代、20代へと巻き戻していくのが、当院で行っている注入治療になります。

 

実際の症例を見ていきましょう。

下記写真の矢印部分には、目の下のふくらみが目につきます。

これは眼窩脂肪という下まぶたの奥にある脂肪が、年齢と共に段々と緩んで目立ってきたものです。頬の脂肪や靭帯など支えとなる組織が弱ってくるために、その眼窩脂肪は奥から飛び出てきてしまうのです。反対を言えば、ヒアルロン酸で弱ってきた頬の脂肪や靭帯などの組織を補強してやれば、眼窩脂肪の飛び出しを改善していくことができます。

このように、目の下の注入治療の主体はヒアルロン酸注入になります。ヒアルロン酸のみでも、脂肪の突出は目立たなくなり、かなり印象の改善はできますが、青黒い色を明るくしたい方やちりめんじわまで改善したい方は、ヒアルロン酸注入の後にエランセによる治療を加えることもあります。

ヒアルロン酸治療は、脂肪の飛び出しを改善するなど段差を目立たなくする『構造』の治療で、エランセは眼輪筋が透けて見える青黒い色を明るく見せるなど『色味』の治療と位置付けています。

治療の順序としては、ヒアルロン酸で構造を変化させてから、色味を良くする治療を加えていく方が良いと考えています。

本症例では、ヒアルロン酸3ccとエランセ1ccで治療を行いました。

治療前(正面)

治療後(正面)

治療前(斜位)

治療後(斜位)

治療前(斜位)

治療後(斜位)

 

手術が可能な方は、必ずしも注入治療にこだわる必要はありませんが、手術を避けたい場合にはヒアルロン酸注入は良い選択肢になると考えます。ただし、目の下は解剖が複雑で、ヒアルロン酸注入で良い結果を得るためには十分な技術や経験が必要です。

この治療記録のように、細かく慎重に注入部位や量を調整しながら、安全かつ高い効果の注入治療を心掛けています。

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